|
Update '99/05/23
● 女声合唱3団体 交歓演奏会
去る4月18日(日)東京:吉祥寺のF・F市民ホールで、コール・フォンテーネ/東京クラシック・シンガーズそして"歌姫"と云う女声合唱団3団体、それぞれの有志の方々による交歓演奏会が催されました。 当管理人も顔出しさせてもらいましたので、きょうは曲の宣伝兼ねてその日の1ページにしましょう。
音楽コミュニケーションは、書く(作品)/演奏する/そして聴くがあって初めて完成するものだから、今回のように唱う場、そして聴く場を自らの企画でできるだけ数多く持って行くことには、いつもいつも大賛成です。 各地で定期的に開かれるようになっている合唱祭だって、そもそもはその視点もあって設けられたものだった訳だけれど、いまの実情はちょっとマンネリなのかな…?
ただ、今回もスタッフの方たち(もちろん唱い手兼務でしたが)の働きぶりを見るにつけ、開催に付随する雑務をこなして行く労力/努力の大きさは大変なものだし、その情熱にはまさに頭の下がる思いがしました。 |
"歌姫"のみなさん |
|
|
"コールフォンテーネ"のみなさん |
たしか50〜60のキャパと聞いたこのホール(サロンと言った方が当っているかも)ですが、見た目からは想像もできないほどの豊かな残響を持っていて、合唱や声楽・ヴォーカル系の人たちにとってはかなり唱いやすい、演奏効果の上げやすいホールなのではないかと思いましたよ。 足の便だって悪くないしね。
その当日の後半企画として、私の「気ままにSEASONS」を皆さんで唱ってくださるとのことで出かけて行った訳ですが、たまたま現在進行形で同曲を練習中だったと云う地元の女声合唱団"麦の穂"のみなさんも、この曲のレッスンの時間から加わってくださり、結果4団体の有志の方々で唱ってくださいました。
幹事さんから予めレッスン曲の希望はうかがっていましたので、今回は第3曲「春のあけぼの」を中心に、第5曲「ダイアリー」との2曲を取り上げました。
この曲たちに共通の性格なのだけれど「必要以上の叙情性は欲しくなかった」ので、私の時々とる手段なのですが、かなり速いテンポで一回従前の演奏を崩させてもらって、また徐々に本来の姿に戻して行くスタイルを採らせてもらいました。 |
|
|
パッチワークのように組まれたこの曲のアナリーゼにも少し触れての練習でしたが、やゝ頬を紅潮させて歌ってくださっている姿に、だんだん熱もこもって…。
ただ、前日(正確には当日朝です)までのハードワークがたたってか、私のほうのパワーが持続しなくなって予定より早めの休憩です(恥)。 あとでいただいた幹事さんからの電話では「酸欠だったのでは???」。
合唱には大敵のシチュエーションな訳ですが、寄せ集まり状態にしてはなかなかのレスポンスで、練習自体はとってもやり易かったです(音大生やそのOGも多かったからでしょうか)。
練習で触れなかった第1・3・4曲は、アンサンブルラルゴに3重唱してもらい、最後に全5曲を通して唱って/聴いて閉会。
もう一つの特記は、ピアノ伴奏者が当管理人ぞっこんのピアニスト、深山美恵子さんだったこと。 その、歌と一緒に息をしているかのようなピアノに乗る快感に加えて、打ち合わせ以外の部分についても「どのフレーズを生かし、歌い、控えるか」を彼女のセオリーに則りながら、まさに楽しんで弾いてくれているように感じられる演奏でした。 ちょっとしたフレーズの処理ひとつでその先はもちろん、一見つながりの感じられないような部分までが、生きいきと聴こえてきたりもして、私の正直な感想としては「こりゃ、ベルリンフィルよりすごいわい…」です。 感動しました。
|
"東京クラシックシンガーズ"のみなさん
|
|
|
"麦の穂"のみなさん |
そうそう、毎度のことながら練習終了後にみなさんの楽譜にサインをしていた時のこと、おひとかた目の不自由な方が一緒に唱ってくださっていたとのことで、「私には楽譜が必要ないので買ってはいないんだけれど、握手させて欲しい」と、おみえになったんです。 もちろん楽譜云々なんて全然関係ないですし、みなさんと一緒に唱うためになされたであろう、私たちには量り知れない大変な努力に敬意を表して熱い思いと共に握手させてもらったのですが、そもそも握手なんて不慣れ極まりない上に、何事にも「控えめを良し(?)」としている当管理人! いまその少し遠慮がちにしてしまった握手を後悔することしきりです。
何やら、おざなりな握手に感じられたのではないかなぁ! そう云う意味ではなかったし、それこそ逆の意味だったんだけれどなぁ…。
「きょうは作曲者の音楽を知りたいと思うので…」と、好き勝手を言わせてくださった主催者の方々に感謝します。 お弁当、すっごく美味しかったです。 打ち上げのビールも! この日はいわゆる本番ではなかったけれど、「本番後のビールは何にも増して…!」をまたまたハッキリ再認識させられたような1日でした。 ん?この認識が重要なのは「私だけ?」(笑)
写真を送っていただいたのでできるだけたくさんのみなさんに登場願おうと思ったら、私が一番でしゃばって顔出ししててゝすみません。 |
|
|
●おまけ … 「この楽譜、藤沢のYAMAHAにもありましたよ」「目につく位置に並べ替えておきました」「私はちょっと引っぱり出しておいたよ」等々、"とし"の営業努力(?)の足りない分をみなさんで補ってくださってるようです。 なんとも世話の焼けることで、すいませ〜ん & ありがとうございます。
|
|
|